新 羅 自 然 釉 壺

2018年10月30日火曜日

              「 新羅 自然釉短頸壺 」

(口径 11cm  胴幅 17cm  高さ 17cm)

 「 秋ばれ 」

  根越山すそ萩尾花
  秋は浅間のけむりさへ
  しら雲となりゆつたりと
  上(かみ)つ毛の空ながれゆく
                 佐藤春夫 「佐久の草笛」 東京出版より


8世紀頃の新羅 陶質土器です。
乾いた質感の花壺が好きなので、この静かな趣きが『 そらんじ 』向きかと。
こちらの面はダラリと灰の掛かりが激しいです。
おそらく一般的には、この景色のほうが好まれるかと・・・。
いや、この手の地味地味花器なんぞ一般的どころか見向きもされないでしょうが。
頸から口にかけての見事な造形に、口辺の厳しいラインなど見所多し。
上部に灰が薄く掛かり、釉溜まりがポンっと・・・。


水を入れると壺の下部分のヒビからじんわり滲んできますので、落としを入れて生けるか、ポツンと一ヶ所からの滲みなので内側からその箇所を塞ぐと漏れは止まります。
全体から漏れるようなら直しも必要でしょうが、継ぎを依頼するほどではない程度です。