斉家土器 紅陶双耳壺 (売約済)
中国・新石器時代(紀元前2000年期)。
黄河上流域で古代文明が栄えた斉家文化期の赤色土器です。
端反りになった口から、そのまま胴部へ手を着いたのような印象的な耳。
これほどの形綺麗なものは、そう滅多に扱えるわけではありませんっ。
形態美という点では、これまで見てきたもの、扱ってきたものの中では群を抜いて美しい壺でした!
生ある花をいける際、あまり動きのある花入を選ぶことは少ないですが、この形で留まって残ってきたという感動が勝り、こころの動きのまま手に入れられたことが何より嬉しい。
『 そらんじ 』にしては立派過ぎて質が良過ぎたかとよぎった当時を振り返ることなく、とにかく ’ こころ ’ のままに仕入れていこうと思う春待時。