朱 色 銀 化 タ イ ル

2019年11月5日火曜日

         朱色銀化タイル [御売約] 
(11cm × 6cm 片  高さ 1、3cm)

日本の昭和初期の長方タイル。

古美術を扱う身であればデルフトやフランスのタイルを揃えておくのが必然であるべきでしょうが、生来の臍曲がり体質に加え、人が評価しない物を第一に選びがちなオウンゴール的な心根は自身の事とはいえ困ったものです。
しかしながら、ひとたび魅力を感じるものを見れば仕入れてみなければ気が済まないのも必然です。
最小の共感を拾い上げて 最大数の無関心の声におののき、青ざめていればいいだけの事です・・・。
たった百年ほどで、このような色調と風化加減になったタイルを見つければ尚更です。
無花果(いちじく)の如き熟れ色。
そういえば今年の無花果は店頭に並ぶのが遅めで高値だった。

・・・銀化した果実はないものか・・・。