李朝 堅手盃 [御売約]
(口径 8、8〜9cm 高さ 4、5cm)
暖冬とはいえ、さむ風に身体を丸めながら歩いていると白梅・紅梅が花咲き微笑んでいることに気づく時節。
辺りは土の匂いと真白き息吹も交じり、閑空(かんくう)を見上げる眼差しすら枝先にとどめ置くのは難しいようで・・・と、かっこよさげな一節を中断しての商品紹介です。
清真な心持ちを宿らせているかのような、なんとも惹かれる酒盃。
口辺の端反り具合や、青みの強い発色も良し。
紅梅や紅の木瓜(ぼけ)一枝を手折り、木下杢太郎の描いた植物図譜をめくりながらの独酌・・・。
(岩波文庫「百花譜百選」木下杢太郎・画)